カテゴリ
以前の記事
2019年 12月 2018年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 11月 2016年 05月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 02月 2014年 11月 2012年 03月 2011年 01月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 memo
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
お問い合わせは Lapinまで。 発行/管理:Miette 著者 三橋和賀子 無断転載、複製は禁止します。 The ban on unapproved reproduction |
★『メッセージ 伝説のCMディレクター 杉山登志』
これは、ほんとよく出来ていた。フジッキー演じる杉山登志の人生、実際に杉山さんが作ったCM、現在の杉山さんの弟(藤竜也)と若いCM制作者(内山理名)。この3つのパートが、すごくうまくストーリーにリンクされてた。それに、劇中で杉山さんが繰り返し言う、「ウソはばれるぞ」ってシンプルなメッセージが、現代でも過去でも、ちゃんとストーリーの芯になってた。その上、元部下(平泉成)が語るメッセージにまで、ちゃんと落とし込んであって。脚本(長谷川康夫ほか)と演出(井坂聡…[focus]好き)が、出色にうまいんだわ。名人芸だったなあ。こういう感じに緻密に構築された作品に弱いので、見応えありました。ただし現代のパートは、グッと短くてよかったと思う。なんか内山さん演じる子がねえ、もう痛くて、痛くて。まあ、そういう役なんだけど…。私が彼女が苦手ってのもあるし、身につまされるっつーかね。まあ単純に、70年代の話の方が勢いがあっておもろかったので、そっちをもうちょっと分量見たかったかなと。んで、フジッキーと平岡祐太君がちゃんと兄弟に見えたのはびっくり。あと香里奈がいいと初めて思った。70年代メイクとファッションが似合うこと、似合うこと。こんなチャーミングな娘になら、勝手に婚姻届出されてもしゃーねーかって、説得力があったのよん。んで、下手に当時のCMを再現せず、ちゃんと杉山さんの作品を使ってるのがうれしかった。やっぱいま見ても、新鮮。で、かなり資生堂のCMを網羅してたけど、秋山リサのとか、メンズのも見たかったな。あと資生堂の1社提供ってことで、この日のための長尺CMが作られてたのは、ちょっと贅沢な気分でした。またこれが、泣いた女の子が立ち直る、いい感じのCMでさ。そういう部分も含め、この企画に関わってる人たちの、杉山さんへのリスペクトを感じました。CMまで含めた全部の時間が、杉山さんへのオマージュつーかね。 http://mbs.jp/message/ ★『カクレカラクリ』 難点はいっぱいあるものの、まあ気軽に楽しめましたよ。原作読んでなかったし、過剰な期待はしてなかったしね。まず映像がキレイだったのは、目の保養でござった。あのアンバーのフィルターがかかったような色味とか、緑の美しさとか、うっとり。オールロケならではの空気感とか、個性的な衣装(うまく記号になってた)とか、凝ったデザインのもろもろとか。うれしかったのは、初主演のシゲ(加藤成亮)が周りの若い子に比べ、心配してた程は見劣りしなかったこと。栗山千明ちゃんと並んでも大丈夫って、すごくない?平岡祐太君とは、いい感じなバランスのコンビに見えたし。シゲ萌えポイント満載だったし。ちなみに私的には足の細さと、天体望遠鏡を覗いたまま寝るとこがツボ。あ、でもアシメントリーな袖はちょっと勘弁でしたけど。とくに片腕出し切ってるのは、どうかと思うよ。んで、シゲは演技がんばってたな。もちろんまだまだですが、つかみどころのないキャラってとこは体現してたと思う。栗山嬢はルックス最強でしたね。とくにあんなつばの広い帽子をかぶって、説得力のある若い女優さんって、いま彼女位しかいないんでは。深窓のお嬢さん役をやれる内に、どんどこやるとよいよ。うまいとか、うまくないとかを越えた、ムードがあった。落合君は情けない感じがうまくて、七瀬ちゃんはキュートで、平岡君はひょうひょうさが似合ってた。この5人組のバランスは、なかなか絶妙でしたよ。この5人でのシリーズもありだと思う。んで、文句は言うとキリないけど(笑)、やっぱ書いておく。なんつっても脚本が見事に薄っぺらかった。脚本だけの問題じゃないけど、もっとちゃんと前半で伏線張ったり、ミスリードさせて、後半にミステリーの醍醐味を!って感じ。いろんなことに説得力ねえ。んで余韻や含みもねえ。なんでシゲ&平岡が謎解くのか説明足らんし。シゲのトラウマ、ヘッ?ちゅう感じだったし。あと両家の確執をちゃんと描いてないから、ロミジュリ的な恋にあんま見えなかったわ。落合君と七瀬ちゃんのカップルは、初々しかったので惜しい。泉谷&鰐淵パートも、とってつけたようで、もったいない感じだったし。あと確執が深いと、謎解きももっとおもろかったはず。笑い用の小ネタが、だだすべって寒かった。二階さんってクレッシェンドだけど、こういうの得意じゃなさそうだから、無理してふざけなくていいのに。もっとミステリー寄りに割り切って、コメディ色薄い方が、完成度高かった気がする。んで、最後の謎の水車小屋がちゃち過ぎ。あそこは、もちっと凝っててもよかったんでは。120年、誰も解けなかったって説得力がまるでなかった。途中の謎たちは、それなりにビジュアル凝ってたので、膝カックンだったなあ。んで、誰も演技がうまくは見えないという、不思議なドラマでしたね(あからさまに下手にも見えないけど)。経験不足の若手はもちろんのこと、杉本哲太、泉谷しげる、鰐淵晴子、モロ師岡あたりも、いつもの個性が際だたない感じでした。監督が、役者の表情とか演技のニュアンスより、カタチとか、画角の人なんだろうなあ。あ、スギゾーさんが経験者だけに、妙に監督の世界感にはまってて、笑ろた。 んで、劇中のコーラの入れ方は、あん位、はっきりしててよかったのでは。この場にいくと、コーラ出ますよーみたいな、わかりやすい記号で。草村礼子さんもチャーミングだったし。でも、CMは現行でオンエアされてる商品CMばっかで、ちとがっかり。コカコーラ120周年記念作品と銘打ってるし、1社提供だし、なんか特別なCM見られるかなと思ってたんだよね。ちょっと、もったいねえ。「ドラマ作って、はい終わり」みたいな、安直な感じがしたよ。戦略はないのかよ。CMの入れ方が秀逸だった今年の1社提供のドラマだと、エプソン(だったかな)『ウメ子』、味の素『キッチン・ウォーズ』かな。『ウメ子』はドラマのトーンに合わせて、商品CMは一切流さず、おだやかな企業CMだけ流していた。『キッチン・ウォーズ』は、商品CMだけじゃなく、ドラマの“食育”ってテーマに合わせたCMも流してた。こういう気の使い方すると、ドラマ見てる人の気持ちがぶった切れないし、企業姿勢にも好感持てる。120周年だったら、それを打ち出す企業CMをたった1本流すだけで、印象変わったんじゃないかな。ごくごくシンプルでオーソドックスな奴でいいから。あと新作CMを作れないなら、せっかくコカコーラは名作CMがたくさんあるんだから、それをリミックスするとかね。「いつの時代も若い人とコカコーラは一緒」的なアプローチのものは作れるはず。私がこの枠に関わってる代理店の人なら、そういう戦略の提案すっけどな。って、なぜかひとり熱く、自主プレかよ!すんません、職業病です。 ★『誰よりもママを愛す』 最終回を途中からチラ見。阿部サダヲ演じるゲイのピン子が、玉鉄のハートを無事ゲットして、家族の前で結婚式を行う。つー、日9にしては、思い切った(もしくはヤケクソな)展開だったので書き止めておく。玉鉄の役はノンケだったのに、どう心のハードル越えたのか、ようわからん。玉鉄、いきなりおねえっぽくなってるし。でも一緒に農家になって、畑でいちゃいちゃしてて、かわいいカップルではあったよ。内田有紀と劇団ひとりは、カップルではなく、漫才の相方になってたよ。あと小林聡美をくどく医者仲間役で、ミッチーが登場したのもびっくり。田村さんのホームコメディはもう食傷気味なので、ラブストーリーとか、ミステリーとか見たいなり。 ★劇場への招待『びっくり箱~姉妹編』 これはドラマじゃないですが、おもろかったのでここに書いておきます。基本的に舞台は好きなんですが、テレビの舞台中継はちょっと苦手。なんでか集中力が続かないんですよね。いや、ま、見るんですけどね。ついつい寝ちゃったりして…。家でリラックスし過ぎなんかな。でも、これはおもろくて、うまく出来ていて、2時間きっちり楽しめました。いかにも向田さんの短編から抜け出したような、微妙な姉妹の関係や、テンポのいいセリフが、うまく舞台化されてた。あと姉妹の家の話と、後の家の葬式の話のリンク具合とか、絶妙な加減でした。脚本の中島淳彦、演出の福島三郎の両人、G★J。出演者の中では、やっぱ余貴美子がステキでした。お堅い姉役なんだけど、すっごくチャーミング。沢口靖子は、コメディの時の方が、キラキラしてるなと思った。TEAM NACSの佐藤重幸は、舞台での演技を初めて見た。なんで人気があるか、ちょっとわかった気がする。裏の家からやってくる、草村礼子、小宮孝泰、琵琶弓子が、いいアクセントになっていた。とくに頼りない夫(小宮)と、水商売あがりの色っぽい妻(琵琶)のパートはかなり好き。永島敏行の役は、ちょっとこの舞台では分の悪い役かもな。結末はちょっとご都合主義って感じでどうかな~とは思うけど、全体にはウェルメイドな舞台でした。向田さんの日本人らしい細やかさと、ギクッとする視点が、この舞台にはちゃんと息づいていた。
by lapin-waka
| 2006-09-16 00:12
| tv
|
ファン申請 |
||