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お問い合わせは Lapinまで。 発行/管理:Miette 著者 三橋和賀子 無断転載、複製は禁止します。 The ban on unapproved reproduction |
『お気に召すまま』にはまって、シェイクスピアに興味が出て、吉田鋼太郎さん率いる劇団AUNの公演に行ってみました。
地下2階の空抜けしてる場所で野外劇、という趣向だったんですが、前日、大雨だったので残念ながら、テント地で天井が急ごしらえしてありました。でも、舞台じゃないところを舞台にしてしまう非日常感が、「夏の夜の夢」って演目に似合っていたと思う。 で、初めて、カッパを体にかけて芝居を見ましたよん。というのも、小さい会場でしたが(たぶん200人位)、本水があったんですね。会場の3方にぐるりと客席が作ってあって。会場の真ん中がメインの舞台。で、その中心に本水(直径2.5m位)があって、場面ごとにプールや泉に見立てるんですね。水からはちょい距離がありましたが、最前列の席だったので、椅子ににかっぱが用意されておりました。んで、結構、役者さんが水を出入りするのでしぶきは飛ぶし、床や衣装は水びたしになるだし。いやあ、お芝居での水って、独特の迫力を生むなあ。 あと、限られた空間や条件を生かした演出がうまいなあと思いました。セットらしきものは、もう本水だけ。あとは、イスがあった位。もともとある階段をうまく出入りに行かしたり、鉄骨をパックがよじのぼったり。でもね、ちゃんと深い森という空間を感じましたよ。 役者さんは、吉田さん以外は全然知らない人ばかり。が、皆さん、さすが吉田さんに鍛えられてるだけあって、腹筋強いなあみたいな発声で、あぶなげない演技でストーリーに集中できました。 中でも、妖精の女王タイターニアをやってる役者さんがいいなあと思った。ボウズ頭にしてて、声もハスキーで、ボーイッシュな感じ。けど、役に入ってるとすごく妖しいし、セクシーだし。個性が強い感じなのも、そりゃ妖精王にだってケンカ売るよなあってキャラになってて好きでした。 吉田さんの役は、シーシアス公。最初と最後に出てくるだけで出番は少ないんですが、全体を締めるような役。やはり、吉田さんはすごいなあ。役者としての格みたいなのが、この座組みだと飛び抜けてますね。声は張ってるんですが、ひと呼吸、余裕があるというか。『お気に召すまま』でもそうだったけど、ちょっとした立ち振る舞いで人物の大きさを感じさせるんですよねえ。 そうそう。「夏の夜の夢」は、こども向けのものでしか知らなくて。なんとなく、パックのいたずらな感じとか、ロバかぶった職人に恋しちゃうまぬけさとかの印象が強かったのですが。大人になって見ると、アテネの恋人たち、職人たち、妖精たちって、3重構造がすごくおもろくて。で、前は意識してなかった、ハーミア、ライサンダー、ヘレナ、ディミートリアスという、アテネの若い恋人たちの部分が、結構、激しいし、せつないし。このお芝居の芯なんだなあと気がつきました。 とくにパックのせいで、ライサンダーに急に心変わりされちゃうハーミアが辛いなあと思った。だって、たったひと晩で、ラブラブで駆け落ちまでした人に嫌いって言われちゃうんだよ。パックめって感じっすよ。 んで、台本がちゃんとしてて、役者の力があれば、セットなんかなくても、舞台って成り立つんだよって、見本みたいな舞台でした。 でも職人たちの和風で変なキャラ付けは、そんな好みじゃなかったなあ。チャリ場にあたるから笑わせたいのはわかるけど。ちと寒かったかも。つい笑っちゃったけど。あ、逆にヘレナがメガネっ子になってたのは、うまいなあと思った。 劇団AUN http://homepage2.nifty.com/aun-company/
by lapin-waka
| 2007-08-06 01:24
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