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お問い合わせは Lapinまで。 発行/管理:Miette 著者 三橋和賀子 無断転載、複製は禁止します。 The ban on unapproved reproduction |
お葬式の朝、こだまさんからのメールで、HONZIさんの訃報を知る。
ああ…という思いでいっぱいになる。個人的には親しい訳ではなかったけど、ほんとに好きな音楽家のひとりだったので。見送りに行くかしばらく逡巡した。仕事を少し午後に回しにしたら、行けないこともない時間帯だったから。でも体調がいまいちだったし、悲しんでる友人や知人に直接会うってことがなんかしんどく思えて、パスする。でも、この日は心で祈ってた。 HONZIさんのライブを最初に見たのは、やはりフィッシュマンズで。また、ステージ上でのHONZIさんがかっこえんだわ、これが。バイオリンはもちろん、アコーディオンやら、コーラスやら、大活躍。後期のフィッシュマンズがライブで手に入れてたあの濃密さは、メンバーだけじゃなく、ZAKさんとHONZIさんがいたからこそだと思う。 HONZIさんには、1度、ソロでライブをお願いしたことがある。私がQueでやっていたトーキョー・ラブ・ソースってイベントの初回は、HONZI'S WorldというHONZIさんのソロユニットと、OTOさんとニャマのユニットという組み合わせだった。2組とも素晴らしいパフォーマンスはだった。でも、残念ながら、まだイベントやり慣れてない私の力不足で、お客さんの入りはかなり申し訳ない感じだったけど。しかも、テンパってて、DAT取ってあげるとかまで気が回らなかったしなあ。ほんと、あの時はダメ主催者だった。 そして、その夜、初めてソロでのHONZIさんを見た。キーボードの方とふたりのセット。細やかに音をつむいで、自分だけの世界感を音楽で描き出そうとする感じだった。強いんだけど、どこかはかなげで。他のミュージシャンとのセッションの時とは、違う印象を受けた。だから、その後、HONZIさんがあがた森魚さんや早川義夫さんみたいな、世界観を作るようなタイプの方と活動しているのを知り、すごくふに落ちた。 ところで、私のイベントでは出演者の短いインタビューを載せた新聞を配っていた。HONZIさんとは会う時間が合わなくて、30分位、電話でインタビューしただったけど、随分、興味深い話が聞けた。音楽に目覚めたのは、こどもの頃、教会で聞いた讃美歌だったこと。バイオリンを選んだのは、「音が人の声に似ている」と思ったからだったり。だけど、バイオリンにだけこだわっているんじゃないこと。単に音楽をやりたいんじゃなく、音楽で世界を描きたいと思っていること、などなど。あのインタビューのデータかテープ、どこかに残ってないかな。もう1度、読み返してみたいな。 最後にHONZIさんと話したは、確か、数年前。欣ちゃんとかが出てたイベントの楽屋でだった。キンチョーしつつ、HONZIさんに以前イベントに出てもらったお礼を言ったら、「またライブ呼んでや」と笑顔で言われた。欣ちゃんにも、「HONZI、呼んであげなよ」とプッシュされた。「ええ、ぜひ」と答えたものの、その後、私は体調低めになりライブを企画する気力や余力がなく、ありがちな口約束みたいになってしまった。やっぱ、こういうの、くやしいな。 話は脱線するけど、かなり昔、篠田さんのコンポステラに弘前でライブをやってもらったことがある。資金不足やもろもろで、1度、頓挫しかけた時、篠田さんに「来年になったら、僕はもういないかもしれないんだよ」みたいなことを言われた。で、なんとか私がふんばれて、その半年後位に弘前でコンポステラのライブがやれたのだった。悲しいことに、篠田さんの言葉はホントになっちゃったので、ギリギリ約束を果たせたんだな。 ライブはナマ物だから、やりたいって思ってるなら実現しなきゃ、なんだよなあ。人もバンドも、移り変わっていくから。いつ誰に何があるかわからないから。HONZIさんや今まで見送った人たちののことをふと思いつつ、私のアタマの中にいっぱいあるライブの企画、やっぱやんなきゃと、久々に考えたりもしてた。 で、話をHONZIさんに戻すと、そんな直接、親しいとかではなかった。けど、やはり、才能のある若い人を見送るのは、さみしいというか、もったいないというか。じわりとくる。そして、誰かを見送るのは、何度経験しても、胸が痛い。 HONZIさんは、透明な感じの人だったな。すごく真っ直ぐ、自分の音楽に向かってた。 ちゃんと書いておきゃなきゃと思いつつ、筆が進まなくて、こんな短い文章なのにすごく時間がかかってしまった。 追記 こちらでHONZIさんの2枚目のソロアルバム『Two』から「灰色の夢」「雨で洗われた円い月」がフル試聴できます。 http://www.five-d.co.jp/hifumi/two/ HONZIさんのソロ映像→★
by lapin-waka
| 2007-10-09 11:44
| music
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