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お問い合わせは Lapinまで。 発行/管理:Miette 著者 三橋和賀子 無断転載、複製は禁止します。 The ban on unapproved reproduction |
*そんなネタばれはしてないけど、まだ見てない人は要注意。 つい息を詰めて見てしまった。 加瀬亮×オダギリジョー×栗山千秋、 監督・脚本:李相日による、 ノーフューチャーな若者たちのクライム・ムービー。 ザラザラしてる、 ヒリヒリする、 ムカムカする、 そんな感じの映画。 で、なんだか人に説明しずらい映画。 読後感がもやもやっとしてる映画。 前半の疾走感。 後半の喪失感。 無責任に楽しんだ分、現実は重くなる。 まじめなんだな、李監督って。 李監督のメジャーデビュー作『69』では、ケン(妻夫木聡)とアダマ(安藤政信)がたくさん走ってた。『スクラップ・ヘブン』でも、加瀬君とオダジョーが走ってる。印象的な走ってるシーンは、オダジョーがお菓子を抱えて走るとこ、加瀬君が隠し場所に必死に向かうとこかな。 加瀬君とオダジョーのコンビは、とてもいい。魅力的なバディ。 加瀬君は、ウックツしてたり、まきこまれたりが似合う。この役はほんとぴったり。派手なタイプの役者さんではないけど、やっぱ好きだな。じっくりやってと欲しい人。 父といる静的なシーンのオダジョーが印象的だった。そして動的なシーンでのしなやかさに驚く。ただこの役は、ちとステロタイプなので損してるやも。 コンプレックスをかかえていても、一見クールなこの役は、栗山さんによく似合ってた。 脇の大人たちのおかげで、厚みが生まれてる。いちばんグッときたのは、山田辰夫演じるオダジョーの父。静かで、でも壊れてる。田中哲司がキレてる役だった。この人の、一見まともそうで実はこわれてる役、やばくて好き。あと柄本明、光石研、鈴木砂羽、団時朗、森下能幸などが出演。 脚本はあるけど、かなり役者と相談しながら作っていったらしい。確かに、頭の中だけでは組立られない、役者が動いてみないと作れない、そんな瞬間が点在する。 この映画に映し出される場所は、汚れたり、くすんでたり、さびてたりするとこがほとんど。時々映る空だけが対象的に美しい。 あ、栗山千秋の部屋でのあるシーンのセットは、『太陽を盗んだ男』へのオマージュかな。 音楽、かっこいいなと思ったら、アイゴン(會田茂一)が作ってた。今のロザリオスにつながる中村達也とのセッションも含まれているそう。その音楽が、この映画の感触をさらにザラッとしたものにしてる。主題歌はフジファブリックの『蜃気楼』。 好きな映画かどうか、自分でもよくわからない。監督の前作『69』(目の保養だが、からっぽであんま好きじゃない)よりは、ずっと好きだけど。 だけど何度も見たいとは思えない。見ると、きっと息苦しくなってしまうから。でもそれは、この映画になんかあるってことかもしれない。 スクラップ・へブン http://www.scrapheaven.jp/ *サイトのあらすじ、詳しすぎ!サイトは見ずに行った方がいいと思います。
by lapin-waka
| 2005-10-23 00:13
| movie
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