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スズナリでTHE SHAMPOO HATの『風の吹く夢』を見た。
土木作業員たちのふとした日常を描いているようで、いつの間にか非日常になってる不可思議なスケッチ。でも誰でも迷いこむかもしれないような瞬間ばかりだった。最低限の装置だけで見せる、杉山至さんの舞台美術が好きでした。 どこかにいそうな、ついてない男たちのある一日を描いた、プチ・ロードムービーと言えないこともないかも。あと飲みものが、ある種のカギになってたなあ。飲みもののチョイスって、大事だよね。 役者さんは、赤堀さんをはじめ、みなさん、はまり役。中でも米満さんを演じた児玉貴志さんが、私のツボでした。新入りの伊藤を演じた日比大介さん、独特の味があった。SRのイックさんこと駒木根隆介さんの、アタマでっかちなニートの似合いっぷり。 そして銀粉蝶さんの、その場を支配するような存在感、さすが。あんなスナック、怖くていけないけど、ちょっとのぞいてみたいような気がする。 たぶん、いつものシャンプー、赤堀さん作品に比べたら、ヒリヒリ感、殺伐感が薄めだったと思う。新しいフェーズに入ったのかな…。当日パンフに赤堀雅秋さんが「もしかしたらこれが劇団の最後の公演かもしれない。」と書いてたけど、続けて欲しいなあ。
by lapin-waka
| 2015-09-28 00:14
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