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お問い合わせは Lapinまで。 発行/管理:Miette 著者 三橋和賀子 無断転載、複製は禁止します。 The ban on unapproved reproduction |
*そんなにはネタばれしてないかな。 ヒリヒリした映画でした。思わず目をそむけたくなるような。けど、これが9.11以降のアメリカで起きてることの、ある一面なんだろうな。 叔父のポールは、ベトナム帰りの元兵士。ものすごい装備の車で、日々、街をパトロールし続けている。ひとりでアメリカを守ろうとしている。しかも狂ってるような熱意とこだわりを持って。アラブ人への憎悪むき出しの暴言とか、ほんとやだったな。辟易するような描写が続く。でも彼自身も枯れ葉剤の犠牲者で病んでいる。 姪のラナは宣教師の父の仕事の関係で、アフリカ、イスラエルで育った。母の手紙を叔父に渡すために、アメリカにやってきた。そして出会うのは、アメリカの貧しい現実。ラナはとても清らかないい子。だけど政情が不安定な場所で育っただけに、複雑な気持ちを抱えている。このラナ役の子がほんとにかわいかった。ラナそのものを体現してる感じの、みずみずしさだった。 ある青年の死がきっかけで、ふたりは思いがけず旅に出る。その旅で少しだけ、ポールは変わる。ふたりは最後にグランドゼロへ行く。そこでポールが、「思ったよりせまってこない」と、ポツリつぶやく。それが印象的だった。まるでつきものが落ちたようだった。 この作品ではどっちサイドが正しいとか決めつけない。それがかえって、ある深さを生んでる。これたった16日で撮影したっていう、監督の力量はやっぱすごいなと思う。 街から始まるけど、ウロウロしてたり。やっぱりロードムービーになっちゃったり。でもただ美しいアメリカというよりは、だだっぴろい荒れた風景と青い空だったり。独特のロックの鳴らし方だったり。ああ、ヴェンダースの映画だなという瞬間がいくつもあった。 70~80年代のヴェンダースの作品がすごく好きだった(この件はまたいつか)。正直、あの頃のようなキラメキを、私は感じられなかった…。けど、いろんなことを考えさせられる作品ではありました。 公式サイト http://landofplenty.jp/
by lapin-waka
| 2006-02-12 00:01
| movie
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