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お問い合わせは Lapinまで。 発行/管理:Miette 著者 三橋和賀子 無断転載、複製は禁止します。 The ban on unapproved reproduction |
*あんまネタばれしてませんが、これから見るつもりの人は読まないで。なぜなら、この映画は全く前知識なしで見た方が絶対おもろいから!! いやあ、これはおもろかった~(>_<)!好きなタイプのコメディー。自分的にはかなりのヒットでした。 おすすめの見方は、まず1回、何も知らずに見る。そしてしばらく内容をアタマの中で反雛してから、もう1回見直す。もうね、1回目ではわからなかった、いろんな謎が「こういうことだったのか!」と腑に落ちて、すんごい楽しい。なんかパズルのピースがピタッ、ピタッとはまってく感じ。 もうね、脚本が秀逸。脚本がこの映画の主役だと言っても過言ではないのだ。ストーリーの緻密さに、ほんとやられた。もうどんどこ伏線が膨らんでくんですが、それがちゃんと始末つけられていく手際のよさにうなる。しかもおもしろいんだよね。あと会話のテンポやキャラの造形もよかったな。またキャラの個性がうまくストーリーにからんでいくんだよね。なんか名人芸を見せてもらった感じでした。でもちゃんと若々しくて、フレッシュな感じなんだけどね。脚本を手がけたのは、京都を中心に活躍している劇団、ヨーロッパ企画の上田誠。舞台で上演したものを元に、上田さん本人が映画用に脚色したそう。 タイムマシーンが出てくるんだけど、日常のSFってテイストなのがツボでした。壮大なスペースオペラもよいけれど、どっちかっていうと日常がちょっとねじれる感じのSFが好きなもので。で、タイムスリップものを見ると、どうしてもタイムパラドックスが気になるんですが、この映画はそこを逆手にとりまくりでおもろかったあ。 本広監督は、エンターティナーですな。ほんと見せ方うまい。発端になるシーンのテンポのよさとか職人技。もうそこでつかまれました。んで緩急のつけ方がいい。地方の大学の夏休みのまったりうだうだした感じと、タイムマシーンによって引き起こされるスクリューボール・コメディな感じが、とてもうまく共存してた。あとたたみかけるとこの、思い切りのよさも好き。やり過ぎって思う人もいるだろうけど。あと密かに効果音に感心した。コメディって音も大事なはずなのに、日本の映画は割と遠慮がち。でもこの作品は、笑いどころでちゃんとベタな音つけててポイント高し。細かいとこの遊び心が好き。置いてる小物とか凝りまくってるし。 役者さんたちの演技、ことごとく適役だし、キャラ立ってるし、楽しかった。とくに学生たちのアンサンブルのよさが光ってた。会話のテンポがかなり大事な感じな芝居なので、息の合い方が自然でよかったな。学生役の子たちは撮影前にワークショップ合宿をしたそう。ほんとに仲いいんだろうなってのがにじみ出てた。主役は瑛太。巻き込まれちゃう役、似合うよね。瑛太と上野樹理ちゃんの、お互い好意を持ちながら、あと一歩踏み出せない感じ、甘酸っぱかったな。真木よう子ちゃんは、今回はメガネっ子のカメラ部員役。彼女って作品の度にきちんと違う人に見えるからすごいな。ちょっと気になる子っす。私のお目当ての蔵之介さんは、SF研の顧問役。頼りにならない感じで、でも生徒とは仲良くて、ひそかにおいしい役。しかしニックネームがホセって。それ以外の大人たちも濃ゆくていいです。あ、升さんを探す楽しみもありますな。 って、なんかほめ過ぎかも。でも大作じゃなくても、よいアイディアさえあれば、ちゃんとおもろいものが作れるって見本のような作品。あと映画でしかできない映像の表現と、演劇のよさがちょうどいい感じでミックスされてると思う。これは快作。 『サマータイムマシーン・ブルース』 '05/日 プロデュース・監督:本広克行 原作・脚本:上田誠(ヨーロッパ企画) 出演:瑛太、上野樹里、与座嘉秋、川岡大次郎、ムロツヨシ、永野宗典、本多力、真木よう子、升毅、三上市朗、楠見薫、川下大洋、佐々木蔵之介ほか 公式サイト http://stmb.playxmovie.com/index.html
by lapin-waka
| 2006-04-05 00:50
| movie
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